今回は娘のリクエストでグレイシアです!
今回も粘土は『ニューファンド』を使ってみました。やっぱり硬化後の強度が高く、造形中に誤って折ってしまうということはないですね。造形のプロはコレを使う人が多いです。
石粉粘土とは
石粉粘土は100均でも手に入る造形用粘土で、初心者でも簡単にフィギュアづくりが楽しめます!僕自身も素人ですが少しずつフィギュアっぽく作れるようになってきました。
石粉粘土の特徴や必要なグッズなどは以下の記事を参考にしてください。できるだけ分かりやすくまとめています。
過去作はこんな感じです。
顔の制作
レジンアイ
骨組みの制作
全身の制作
ヘッドパーツの制作①
耳の制作
フィギュアを作っていると、耳や手など同じ大きさ同じ形を作る機会はよくあります。そういう時に「紙」でサイズ感のイメージをつけつつ複製することをよくやります。上記の写真で耳のイメージをつくった紙を型紙として切り抜けば同じサイズのパーツができます。
クッキングシートの上で粘土を広げるとくっつかずに取り外せます。耳の中を凹ませ、動きのあるように軽く曲げて固めて耳パーツとします。
固めた耳を本体にくっつけて耳の完成。ちゃんとヘッドパーツが取り外せるようになっています。
ヘッドパーツの制作②
先程のヘッドパーツにもみ上げ(?)を付けていきます。大まかな形を作って乾燥させたあと、『ナイフ形ダイヤモンドヤスリ』を使ってスジ彫りをつけていきます。めっちゃ便利だったので紹介の記事を書きました!
①マスキングテープを貼って②テープに沿って優しくスジ彫りをし③テープを剥がす
写真だと分かりづらいですが、もみ上げの先端の模様部分にスジ彫りができています。先端に針金を付けて先程のヘッドパーツに接着してヘッドパーツの完成です。
おかっぱ+もみ上げ部分だけ取れるように作りました。レジンアイをあとから挿入できることと塗装がやりやすいのがメリットです。
やすりがけ
神ヤス
今回も神ツール『神ヤス』を使っています!初心者でも簡単に滑らかな曲線が作れます。
神ヤスが神すぎるので記事にまとめました!以下のリンクで使い方のコツや種類をまとめています。
スポンジと布ヤスリが合体された商品で、フィギュアに滑らかに接触できるためとても扱いやすいヤスリです。特に曲面部分のヤスリがけがすごくきれいで滑らかにできます!また、サンドペーパーは基本使い捨てですが、神ヤスは石粉粘土を削った程度ではほぼ目詰まりしません。(サーフェイサー後は無理)使用後に水洗いをすれば石粉粘土は水に溶けて流れていくので、何度でも再利用できます。限度はあるでしょうが、1年ほど使っていてもほぼ劣化なしでスポンジのヘタリもありません。最近100均にもスポンジヤスリが売ってましたが全然ダメでした。ゴッドハンド製の神ヤスは、まさに神です。
アクリルガッシュ塗装
ヘッドパーツ塗装
パーツ分割していると塗装がやりやすいです。ダボなどに持ち手をつけて塗装していきます。ベタ塗りはベタ塗りで良いんですが、今回は色を変えて濃淡を表現してみました。
おかっぱパーツ部分だけレジンを薄く塗り固め、ツヤツヤになるようにしてみました。
本体塗装
本体も塗っていきます。こちらもパッと見では分かりづらいですが光の当たる部分は明るく、陰になる部分は暗い色で濃淡を付けています。
トップコート
塗装完成後、トップコートで表面をコーティングしておくことも大事です。特にアクリルガッシュでの塗装の場合は、少しの衝撃で塗装面が剥げてしまいます。
フィギュアの最後の仕上げとして表面を保護するものです。アクリルガッシュなどの塗装は乾燥後に少し擦るだけで塗装が剥げてしまいます。下の画像を見てください。
一番左のトップコートをしていない部分は爪楊枝で少しこすっただけで塗装が剥げています。トップコートを吹いた後は少し凹むくらいで済み、乾燥後に2度重ねるとより衝撃に強くなります。トップコートを吹いた後はできるだけホコリがつかないように乾燥させます。ここまで過敏にならなくてもいいですが、乾燥させる部屋は湿度が低くホコリの少ない部屋がベストです。
合体
塗装とトップコートが終わったら、各パーツを合体させていきます。レジンアイを後入れすることで、目だけをキラキラさせることができました。
最後におかっぱパーツをはめて接着剤で固めて本体の完成です。
おぉ~動きがあってなかなか良い感じにできたと思います。
土台(ジオラマ)制作
さて、今回はグレイシアの氷をイメージしたジオラマに挑戦していきます。氷のようなキレイな柄の入った良いお皿が売っていたのでこれをベースにしていきます。
お皿が完全に透明なので、青みを付けていきたいと思います。青を混ぜたレジンとさらに白も混ぜた二色を準備します。
底の部分は青だけのレジンを塗って硬化。上の層は白も混ぜたレジンを薄く重ねて硬化させ、お皿全体をうっすら青くすることができました。
氷パーツの制作
氷パーツを作るため、100均でポリスチレンフォームというものを買ってきました。ジオラマでよく使われるスタイロフォームと同じような素材でしょうか。
なんとなく尖らせるように切り取ったポリスチレンフォームの角を切り取っていき岩のような形を作っていきます。角面を中心に白っぽく塗装をし、最後に表面をレジンでコーティングすると氷柱の完成です。
次に氷の地面を作っていきます。それっぽい形に切り出し、爪楊枝をつかってヒビを入れていきます。氷柱と同様に白っぽく塗装します。
氷の地面にちぎった綿をのりでくっつけて、ボンドを水に溶かした「ボンド水」を準備します。
綿の上からボンド水を吹きかけ、乾燥すると氷の中の空気のような表現ができます。
さらにその上からレジンを薄くぬると、氷の地面が完成です。
う~んなんか思ってた感じと少し違くて、物足りない・・・ということで次に雪の表現をジオラマに追加しました。
雪ジオラマの制作
ジオラマで雪を表現するためには、「水+ボンド+重曹」を使います。適当ないらないカップ(写真はヨーグルト容器)とダメになっても良い筆も準備します。
「水(1):ボンド(1)」を混ぜ、そこに重曹を入れていきます。想像より大量に入れてちょうど良いくらいでした。溶け切らなくなって、混ぜている時に「ジャリッ ジャリッ」と音がするくらいがちょうど良いと思います。
出来た雪の元を筆で塗りたくっていきます。氷柱や地面、グレイシアの脚などにもたくさん塗りたくっていきます。
指でこすると簡単に取れてしまいそうですが、乾燥すると結構強固にくっついておりパラパラ取れてくるということはありませんでした。
完成
雪の元が乾燥したら、雪原のグレイシア完成です!
動きのあるポーズとどの角度から見ても自然な肉体、氷の世界にいる感じがとてもよく出来たと思います。
前回のミュウツーからレジンを導入しましたが、本当にフィギュアづくりの可能性が広がりましたね。子供のおもちゃ修理に使えたり本当に便利な素材です!
子どものために始めた粘土ですが、普通に自分の趣味になりました。今回は大好きブイズのグレイシアをジオラマも含めて頑張って作りました。
既製品やガチャガチャで手に入れるのも良いですが、自分も楽しみつつ世界に一つだけのフィギュアを子どもにあげれるのも楽しいですよ!あなたも粘土をやってみませんか?
これからもゆるく、しっかりと生きていきましょう!
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