今回は気合いれてかっこよくつくりました!
今回も『ラドール プレミックス』の石粉粘土を使っていきます。
石粉粘土とは
石粉粘土は100均でも手に入る造形用粘土で、初心者でも簡単にフィギュアづくりが楽しめます!僕自身も素人ですが少しずつフィギュアっぽく作れるようになってきました。
石粉粘土の特徴や必要なグッズなどは以下の記事を参考にしてください。できるだけ分かりやすくまとめています。
過去作はこんな感じです。
アルミ線で骨組み
アルミ線を使って骨組みを作ります。使用しているのは直径2mmのアルミ線で100均でも売ってます。「はどうだん」を撃つポーズにしたいので、かめ○め波、波○拳も参考に重心をやや後ろにしたポーズとしてイメージを固めます。
接合部は紐を巻いて瞬間接着剤でとめてます。
手足パーツの肉付け
アルミ線に粘土を盛って手足の肉付けをしていきます。
何となく筋肉のスジを意識して少しずつ粘土を盛っていきます。本当は解剖学の資料とか見ると良いんでしょうが、めんどくさいので雰囲気でやってます。
この時点では7割ほどの完成度にしておき、後のパーツ分割後仕上げていきます。
日光浴させて乾燥を早めてます。粘土やプラモなど造形界隈で乾燥によく使われるのは『山善の食器乾燥機』ですね。商品レビューを見ると食器を乾燥させている人のほうが少ないです(笑)かなりの時短になるようですが、私はまったり乾燥を待ちます。
パーツ分割
ポーズが複雑で作り込みや塗装が難しそうなので、今回初めてパーツ分割に挑戦してみました!手順や説明が多くなるので、今後単独の記事にもっと詳しいやり方やコツをまとめたいと思います。
パーツ切断
今回は頭・胴体・四肢に分割します。切断箇所に鉛筆で線を書きます。また、位置のズレ防止にフランケンシュタインの縫い目のようなガイドも書いておきます。
印に沿って狭い箇所はデザインナイフで少しずつ切れ目を入れていきます。骨組みにしたアルミ線の切断がやや大変だったので、今後要検討ですね。
広い箇所は『ハンドリューター』のダイヤモンドカッターで切断していきます。やっぱり電動工具は便利です。速度が段違いです。
こんな感じで無惨に分割しました。
オス側ダボの作成
切断したパーツのどちらかにオス側ダボを作っていきます。(今回は胴体がすべてメス側ダボ)
四角い粘土をくっつけてダボを作っていきます。このダボが取れると大変なので、接着部は瞬間接着剤で補強しています。
乾燥後、ダボを軽くやすりがけしてC面(大根の面取りみたいなこと)を作って差し込みやすくします。
石粉粘土自体はめちゃくちゃ硬いわけではないので、本当はプラスチックやレジンなど強固なもので作った方がいいと思います。強度に不安があったため、表面に瞬間接着剤を薄く塗って気持ち硬めにしました。
メス側ダボの作成
オス側と反対のパーツにメス側ダボを作っていきます。作ったオスダボより少し広い範囲を削ります。これは『ハンドリューター』がないと難しそうですね。
骨組みにしたアルミ線が邪魔です…切断は時間がかかるので避けれるところはアルミ線の無い部分にダボを作ります。
ダボ同士がくっつかないようにオス側ダボにワセリン(メンソレータムなどでも可)を塗ってくっつかないようにします。
削った部分に粘土を入れて、ガイドを合わせて「ぐりぐりっ」と押すのではなく真っ直ぐ「ぐ〜っ」と押し付けます。
半乾きになったら真っ直ぐ引き抜きます。石粉粘土は乾燥でわずかに縮むので、一度完全に乾燥してみて具合をみます。乾燥後にはみ出た粘土を処理しておきます。
乾燥後、やはり隙間が広がったのか気持ちグラつくので、メス側ダボにも瞬間接着剤を薄〜くぬり隙間を埋めるようにしました。
ダボ破損・アルミ線ダボへ変更
やっぱり石粉粘土だと強度に難ありで、引き抜く時に右脚のオス側ダボが取れてしまいました。アルミ線を2本挿して固定するダボに変更し何とか復旧しました。要改善ですね。
何とかパーツ分割完了!初めての挑戦ですが一応分割できました。
スジ彫り・やすりがけ
パーツ分割して作業がやりやすくなったので各パーツを作り込んでいきます。
スジ彫り
今まで模様の境目のスジ彫りは乾燥前の時点でやってましたが、線がガタついたりしていました。今回は乾燥後に彫ることでスジ彫りしました。
①鉛筆でスジ彫り線を書き ②ナイフ形スパチュラで薄いスジをつけ ③ケガキ針でなぞって ④折り曲げた紙やすりで整える。
手間はかかるけどキレイなスジ彫りができました。
各パーツ追加とやすりがけ
トゲ・しっぽ・毛並みなども追加して全体をやすりがけしていきます。ある程度筋肉のスジを残しつつ、不自然な凹凸が無いよう#1000までやすりがけしていきます。
やすりがけについては以下のページで!
これでルカリオ本体の造形は完成!次は塗装をしていきます!
アクリルガッシュで筆塗り塗装
塗装は安全・簡単に行える筆塗り塗装で行います。塗料は失敗しても隠蔽力が高くやり直ししやすいアクリルガッシュで塗っていきます。
白色から塗装
今までの経験・感覚から、アクリルガッシュは「白色」が一番塗りムラができてしまいます。色が薄く隠蔽力も低いため先に塗ってしまいます。
眼などの細かい部分は『面相筆』で塗っています。ゴッドハンドさんの製品は素晴らしいですね!
重ね塗りで陰影
単色ベタ塗りでも良いのですが、今回は陰影を意識して塗り分けしていきます。アクリルガッシュは重ね塗りすると下の色をほとんど隠すことができます。
「ベース色でベタ塗り」→「暗い色を作り陰部分を塗装」→「明るい色を作り光の当たる部分を塗装」と繰り返していきます。水分大目にすると境目をボカすことができます。
体パーツ塗装
体パーツも同じように陰影を意識して塗っていきます。下の写真だと「ベース色でベタ塗り」→「暗い色を作り陰部分を塗装」→「明るい色を作り光の当たる部分を塗装」が分かりやすいかと思います。筋肉の凹凸を残して色分けしていきます。
塗装完成・トップコート
各パーツ塗装し接着剤で合体させます。「はどうだん」を光源に陰影をつけてみました。
塗装完成後、トップコートで表面をコーティングしておくことも大事です。特にアクリルガッシュでの塗装の場合は、少しの衝撃で塗装面が剥げてしまいます。
フィギュアの最後の仕上げとして表面を保護するものです。アクリルガッシュなどの塗装は乾燥後に少し擦るだけで塗装が剥げてしまいます。下の画像を見てください。
一番左のトップコートをしていない部分は爪楊枝で少しこすっただけで塗装が剥げています。トップコートを吹いた後は少し凹むくらいで済み、乾燥後に2度重ねるとより衝撃に強くなります。トップコートを吹いた後はできるだけホコリがつかないように乾燥させます。ここまで過敏にならなくてもいいですが、乾燥させる部屋は湿度が低くホコリの少ない部屋がベストです。
続き公開しました!完成までは下の記事で!
子どものために始めた粘土ですが、普通に自分の趣味になりました。お気に入りのルカリオはかっこよく作りたかったので満足の出来です!
既製品やガチャガチャで手に入れるのも良いですが、自分も楽しみつつ世界に一つだけのフィギュアを子どもにあげれるのも楽しいですよ!あなたも粘土をやってみませんか?
これからもゆるく、しっかりと生きていきましょう!
コメント