
壊れたおもちゃ(プラスチック割れ)


はんだごてでプラスチック溶接
そんなプラスチックの破損にははんだごてで溶かしてくっつける「プラスチック溶接」が良いと見かけました。ただ溶接するだけよりホッチキスの芯を埋め込んで、より強固にしてみます。
まずは瞬間接着剤をちょびっとだけつけて仮止めし、マスキングテープでもズレないように抑えておきます。この際に小さく切ったホッチキスの芯を溶接する部分につけておきます。
若干見づらいですが、ホッチキスの芯ごと溶かして溶接部に埋め込んでいきます。はんだごての加熱が済んでいれば数秒で簡単に溶けていきます。(※火災に注意)
表面にも同様にホッチキスの芯を埋め込みつつ溶接していきます。あとで表面を慣らすのでボコボコになってもOK。むしろホッチキスの部分は奥深くまで埋め込むように溶接しておきます。(反対側まで貫通しないように注意!)
瞬間接着剤+重曹で補強
こちらの記事で紹介していますが、瞬間接着剤(シアノアクリレート系接着剤)と重曹を組み合わせるとめちゃくちゃ頑丈に接着できます。メガネフレームを修理しましたが、相当な衝撃を加えても壊れませんでした。

先程の溶接部の凹みを瞬間接着剤と重曹で埋めてさらに頑丈にしていきます。マスキングテープで壁を作って重曹(100均のでOK)をかけていきます。この時に「トントン」して重曹を隙間までしっかり入れ込み、瞬間接着剤をかけて硬化を待ちます。
内側も同様に重曹をふりかけていきます。多少ならしておきますが、あとで削って調整するためあまり深く考えなくて大丈夫です。
内部はボールジョイントになっていたので、『ハンドリューター』で削って穴の大きさを調整します。外側は紙ヤスリや神ヤスで整えていきます。
ハンドリューターはものづくりだけでなくDIY全般的に使えるので、1セット持っておくとものすごく便利です!以前は3.6Vのものを使ってましたが、パワー不足を感じたので8Vのリュータに変えました。まぁ色々使えて便利!
アクリルガッシュ塗装+レジン保護
強度的にはここまでの工程でOK!しっかりハマってグリグリ動かしても折れることはありません。最後に見栄えだけ整えていきます。
この辺はもう個人の好みですが、私はアクリルガッシュで似た色で塗装してから表面をレジンで保護しました。レジンもものづくりだけでなく修理道具としても使えるので、買って本当によかったモノの一つです。
まとめ
・おもちゃの修理は瞬間接着剤だけでは限界がある。
・はんだごてでプラスチックを溶かせば簡単に溶接できる。
・溶接時にホッチキスの芯やクリップなど芯材を埋めると強固になる。

この修理方法は今後も役に立ちそうです。見栄えを気にせずとりあえず直したい!時にも使えそうです。
こどものおもちゃが壊れるのは仕方ないですよね。壊れたらもう遊ばずにおもちゃ箱の底で眠ってしまうのは可哀想なので、直せるものは直せる親になっていきたいと思います。
これからもゆるく、しっかりと生きていきましょう!
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