今回はサーナイトを可愛く作っていきます!
個人的に初の初代・金銀以外のポケモンで、人型フィギュア・パーツ分割の練習でサーナイトを作ります。今回は『ラドール プレミックス』の石粉粘土を使っていきます。
石粉粘土とは
石粉粘土は100均でも手に入る造形用粘土で、初心者でも簡単にフィギュアづくりが楽しめます!僕自身も素人ですが少しずつフィギュアっぽく作れるようになってきました。
石粉粘土の特徴や必要なグッズなどは以下の記事を参考にしてください。できるだけ分かりやすくまとめています。
過去作はこんな感じです。
髪パーツづくり
塗り分けのため、パーツ分割で作ってみます。顔の部分に割り箸(何でも良い)でダボをつけ、粘土を押し付けてダボ穴パーツを作っておきます。
ダボ穴パーツに髪をくっつけて髪パーツを作っていきますが・・・うーん、失敗しました。頭にはまらなくなってしまいました。
後頭部を『ハンドリューター』で削り修正していきます。硬化後は結構硬いので、電動工具があると便利です。
後頭部を削ってハマるようになったので調整。全体の髪ボリュームを調整して、髪パーツを完成!元イラストだと前髪も襟足ももっと長いのですが、表情が見えなくなるため全体的に短くしています。
上半身づくり
角(?)パーツ
キルリアとかの時は頭についている角(?)パーツがサーナイトは胸に刺さってます。前後から刺せるように針金を仕込んでおきます。
手・胴体
手などの大きいパーツもアルミホイルを芯材にします。可愛いポーズを考えて作っていきます。
ミニスカート
下半身のロングスカートを支えられるようにミニスカートを作り、脚パーツ用のダボを仕込んでおきます。
下半身づくり
脚パーツ
先程仕込んでおいたダボの割り箸に『ハンドリューター』で穴をあけて針金と合体させます。これで後々の塗装時にパーツ分割できます。根本部分はスカートで見えなくなるので手抜きしてます。
スカートパーツ
初めての試み、スカートのような布状のパーツです。サイズを感覚で決める能力はないため、一度紙でサイズ感を測ってみます。
先程の紙に合わせて粘土を切っていきます。布状の薄い粘土を作るのに色々試行錯誤しました。
①厚みを均等にするため、紙を束ねたものを左右に置き粘土棒で伸ばす。
②クッキングシートの上でやると伸ばしたあと簡単に剥がせる。(カッターマットとかだとくっつく)
本体にくっつけて布のたゆみを作り、乾燥させる際はティッシュなどで空間をつくっておくとヒラヒラした感じが出せます。
服や布作るのがめちゃくちゃ難しいことが分かりました。これはかなり練習しないと自然な感じは出せなさそうですね・・・。造形師の皆さんすごい。
やすりがけ・表面処理
神ヤス
各パーツの段階で実施していますが、やすりがけして滑らかにしています。今回も神ツール『神ヤス』を使っています!初心者でも簡単に滑らかな曲線が作れます。
スポンジと布ヤスリが合体された商品で、フィギュアに滑らかに接触できるためとても扱いやすいヤスリです。特に曲面部分のヤスリがけがすごくきれいで滑らかにできます!また、サンドペーパーは基本使い捨てですが、神ヤスは石粉粘土を削った程度ではほぼ目詰まりしません。(サーフェイサー後は無理)使用後に水洗いをすれば石粉粘土は水に溶けて流れていくので、何度でも再利用できます。限度はあるでしょうが、1年ほど使っていてもほぼ劣化なしでスポンジのヘタリもありません。最近100均にもスポンジヤスリが売ってましたが全然ダメでした。ゴッドハンド製の神ヤスは、まさに神です。
爪楊枝やすり
前回導入した爪楊枝やすりも使いました!簡単だけどすごい使いやすいですねこれ。
全体的にやすりがけを行って、これで造形はほぼ完成!(ここから微修正はしてますが)次は塗装していきます。
アクリルガッシュで塗装
塗装はすべてアクリルガッシュ・筆塗装でやっていきます。子どもがいる家庭なので環境的にエアブラシは困難です。
今回もウェットパレットを使ってアクリルガッシュの乾燥防止をしています。もはやこれが無いと塗装は困難です。こちらの記事に詳細を書いていますが、塗料を乾燥させずに数日保管できます!特にハミ出し修正するベース色はしっかり保管しておきましょう。
パーツ分割
今回は塗装しやすいようにパーツ分割しています。本当は腕も分割したかったのですが、継ぎ目が変な箇所についてしまうため本体と一体化しています。
重ね塗りで筆ムラ防止
筆塗りで塗装するとどうしても多少の筆ムラができてしまします。塗る方向を90°変えて重ね塗りすることで筆ムラを目立たなくすることができます(画像は前回のフシギダネです)。
アイペイント
今まではアイペイントを完全に筆塗り段階でやっていたので難しかったですが、今回は造形時点で瞳孔・ハイライトを作っていたので塗装が楽でした。濃い赤の上に薄いピンクを水分多目で塗るとグラデーションになります。
ハミ出た部分は重ね塗りで修正することができるのもアクリルガッシュ(不透明)のメリットですね!
塗装時の持ち手
塗装する時は何かしらの持ち手を付けたほうがやりやすいです。パーツ分割用のダボ穴などを活用して持ち手としています。
乾燥させるときもクリップや発泡スチロールに差すなどして空中に浮かしておきましょう。ほぼ見えないけどちゃんとスカートの中も緑色に塗ってます!
合体・トップコート
塗装後に各パーツを木工用ボンドで合体させます。土台は100均のフォトフレーム(2Lサイズ)です。
アクリルガッシュは塗装が剥げやすいのでトップコートを吹いておきます。あまりテカテカさせたくないので、僕は『つや消しトップコート』を吹いています。つや消しとは言えマットな質感のアクリルガッシュに比べるとつやが出ます。
フィギュアの最後の仕上げとして表面を保護するものです。アクリルガッシュなどの塗装は乾燥後に少し擦るだけで塗装が剥げてしまいます。下の画像を見てください。一番左のトップコートをしていない部分は爪楊枝で少しこすっただけで塗装が剥げています。トップコートを吹いた後は少し凹むくらいで済み、乾燥後に2度重ねるとより衝撃に強くなります。
トップコートを吹いた後はできるだけホコリがつかないように乾燥させます。ここまで過敏にならなくてもいいですが、乾燥させる部屋は湿度が低くホコリの少ない部屋がベストです。
完成
これでサーナイト完成です!初めての人型でのパーツ分割、目の造形や布の表現など色々初挑戦がありましたが、しなやかで可愛い感じにできました。
撮影ボックス
前回買った『撮影ボックス』で撮影してます。照明と背景布も付いているので簡単にいい感じの写真が撮れました!今まではロール紙を広げたところで撮影していたんですがセッティングが面倒くさかったです。いい買い物しました。
子どものために始めた粘土ですが、普通に自分の趣味になりました。今回はサーナイトを作りましたがなかなか可愛くできたと思います!パーツ分割はまだまだ勉強しないといけないですね。次は何を作ろうかな・・・
既製品やガチャガチャで手に入れるのも良いですが、自分も楽しみつつ世界に一つだけのフィギュアを子どもにあげれるのも楽しいですよ!あなたも粘土をやってみませんか?
これからもゆるく、しっかりと生きていきましょう!
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